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『理由がわかれば、もっとおいしい コーヒーを楽しむ教科書』のススメ



この本を一言で表すなら、「コーヒーを“正しく”ではなく、“楽しく”理解させてくれる教科書」だと思いました。


コーヒーの本というと、

・専門用語が多くて難しい

・レシピ通りにやらないとダメな気がする

・読んでも結局「正解」が分からない

そんな印象を持っている方も多いのではないでしょうか。ですが本書は、その真逆をいきます。


「なぜ?」を丁寧にほどいてくれる構成

この本のいちばんの魅力は、抽出方法や道具の説明よりも先に、“理由”を教えてくれることです。

なぜ湯温で味が変わるのかなぜ同じ豆でも淹れる人によって味が違うのか

なぜ「失敗した」と感じる一杯が生まれるのか

それらを、イラストと平易な言葉で、まるで隣で話してくれているかのように解説してくれます。

「こうしなさい」ではなく、「こういう仕組みだから、こう感じるんですよ」という語り口なので、読み手に余白を残してくれるのも印象的でした。


初心者にも、経験者にもやさしい

内容はとてもやさしいですが、決して浅くはありません。むしろ、日々コーヒーを淹れている人ほど「なるほど、だからか」と腑に落ちる場面が多いはずです。

初心者の方には「最初から完璧じゃなくていい」という安心感を。

経験者の方には「自分のやってきたことを言語化してくれる」そんな気づきを与えてくれます。


「正解」より「自分の好き」を大切にする姿勢

この本を通して一貫して伝わってくるのは、コーヒーに絶対的な正解はないというメッセージです。

誰かのレシピが美味しくても、自分には合わないこともある。

でもそれは失敗ではなく、「好みを知るための一杯」だという考え方。

これは、コーヒーを仕事にしている立場としても、とても共感できる部分でした。


読み終えたあとに変わるのは「向き合い方」

この本を読み終えたあと、特別な技術が身につくわけではありません。

でも確実に、一杯のコーヒーへの向き合い方が変わります。


味を決めつけず、失敗を怖がらず、「今日はどんな味かな」と楽しめるようになる。

それこそが、この本がいちばん伝えたいことなのだと思います。



こんな方におすすめです

・これからコーヒーを楽しみたい方・自己流に不安を感じている方・コーヒーが好きだけど、難しさに距離を感じている方・「美味しい」の理由を知りたい方

コーヒーを学ぶための本というより、コーヒーを好きでい続けるための本

そんな一冊でした。

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