「#聴く珈琲」企画が始まりました。
- 店主・油屋

- 1月26日
- 読了時間: 2分

「#聴く珈琲」という企画について
珈琲を飲んでいるとき、味や香りそのものよりも、その前後の時間のほうが、ふと心に残ることがあります。
湯気が立つのを待つ時間。カップを両手で包む仕草。一口飲んだあと、すぐに次のことを考えずにいられる、ほんの数分。
「#聴く珈琲」は、そんな時間にそっと寄り添う言葉を集めたいと思い、立ち上げた企画です。
なぜ朗読なのか
読む文章ではなく、あえて「聴く」文章を募集したのは、珈琲の時間が、何かを理解するための時間というより、考えすぎないための時間だと思っているからです。
声にして読むと、言葉にはリズムや間、息づかいが生まれます。その不完全さが、珈琲のある時間とよく似ているように感じました。
上手に書かれた文章でなくても構いません。静かに聴けること。邪魔をしないこと。それだけを大切にしています。
シーズン制について
「#聴く珈琲」は、春・夏・秋・冬のシーズン制で開催しています。
春は、はじまりの珈琲。夏は、夜と珈琲。秋は、記憶と香り。冬は、静かな時間。
テーマはあくまで方向性であり、守るためのルールではありません。書き手それぞれの季節感が、自然に滲み出てくれたらと思っています。
賞について
この企画には、最優秀賞と油屋賞があります。
最優秀賞は、朗読音声化を前提とした賞です。声にしたときに、その時間の空気が変わるかどうかを基準に選んでいます。
油屋賞は、珈琲という時間の捉え方が、焙煎店主としての感覚と重なった作品に贈っています。
競わせるための賞ではなく、「この言葉は、この場所に置きたい」そう思えた作品を選んでいます。
書き手のみなさんへ
この企画は、上手な人のための場所ではありません。
誰かの朝や夜に、そっと置いてもらえる言葉があれば、それがベストです。
もし珈琲を飲みながら、少しだけ立ち止まる時間があったら、そのときに浮かんだ言葉を、無理のない形で残してみてください。
おわりに
「#聴く珈琲」は、日常から生まれた企画です。
豆を焼き、湯を沸かし、カップを洗い、一日の終わりにシャッターを下ろす。
その繰り返しの中で、言葉が寄り添ってくれたらいいなと思っています。
珈琲を飲みながら聴く世界が、それぞれの場所で、静かに広がっていきますように。



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