店主の独り言:コーヒーがつないでくれた時間
- 店主・油屋

- 12月3日
- 読了時間: 3分
こんにちは、蔵の豆の油屋です。今日は、最近お客様からいただいた感想をいくつかご紹介させてください。
こういう声を読むたびに思うのは、コーヒーって“味そのもの”も大事だけど、その一杯が生まれる場所や、人との時間まで含めて「コーヒー」なんだなということです。
今回は、特に「家の中の時間」にそっと寄り添ってくれたお話が続きました。読みながら、静かにじんとしてしまったので、ぜひ共有させてください。
まずは、北の母さんから。
夫婦で40年以上一緒に過ごして、会話が少し減ってきたところに、蔵の豆のブレンドが“きっかけ”になったというお話。
「俺も飲む」とご主人が秘蔵のクッキーを持ってきた場面を想像して、なんだかこちらまでほんのり温かくなりました。コーヒーの香りって、言葉より先に心をゆるめる力がありますよね。久々に二人で過ごす穏やかな時間に、蔵の豆がそっと混ざれたこと、本当に光栄です。
次に、Lookatさん。
キッチンでコーヒーを淹れていたら、数年ぶりにお父さんが話しかけてくれたというお話。
「お前、淹れられたのか。俺にもくれ。」この一言、なんかいいですね。ぶっきらぼうだけど、ちゃんと距離を縮めてくる感じ。昔コーヒーに凝っていた時期の話を聞きながら飲んだ一杯は、きっと味だけじゃなく、記憶として残る時間になったんだろうなと思います。
春から県外へ行く前に、こういう時間が持てたことが嬉しかったと書いてくださっていて、私も勝手に胸が熱くなりました。コーヒーが、家族の“思い出づくり”の横に居られたこと、ありがたいです。
そして、ゆこまるさん。
プレゼント用にAKIRA焙煎ブレンドを選んでくださったこと、そして包装やリボン、手書きのメッセージまで丁寧に受け取ってくださったこと。これはもう、作り手として泣きそうなくらい嬉しいです。
蔵の豆は、豆の味だけじゃなくて「届いた瞬間から、ちょっと気持ちが上がるようにしたい」という気持ちで梱包や便せんを選んでいます。それがちゃんと伝わって、さらに“誰かの大切な人への贈り物”に選んでもらえた。こんな幸せなこと、なかなかありません。
3つの感想に共通していたのは、コーヒーが「会話」や「
気持ちの余白」を生んでいたことでした。
夫婦の時間、親子の時間、誰かに贈る時間。どれも、コーヒーが主役というより、“主役のそばで静かに背中を支える存在”になっていた気がします。
私は、そういうコーヒーを焙煎したいと思ってきました。派手じゃなくてもいい。日々のなかで、ふっと心がほどける一杯でありたい。
だからこそ、こうして言葉を寄せていただけるのは本当に励みになります。皆さま、あたたかい声をありがとうございました。
また次の焙煎も、誰かの時間のそばに置いてもらえるように、丁寧に焼きます。
もし蔵の豆のコーヒーを飲んで感じたことがあれば、どんな小さなことでも嬉しいです。
よかったら、こちらのフォームから声を届けていただけたら励みになります。
(感想フォーム:お客様からの声 | 油屋珈琲焙煎店 蔵の豆)
それではまた。
蔵の豆 油屋



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